2019年5月2日(木)
第90回中央メーデー
志位委員長のあいさつ
日本共産党の志位和夫委員長が1日の第90回中央メーデーで行った激励あいさつは次の通りです。
|
みなさん、おはようございます(「おはようございます」の声)。私は、日本共産党を代表して、ともにたたかう決意を込めて、熱い連帯のあいさつをおくります。(拍手)
参院選に向かう情勢―国民のたたかいによって安倍政治が追い詰められている
参議院選挙に向かういまの情勢をどう捉えるか。
私は、情勢を大局で捉えるならば、国民・労働者のたたかいによって安倍政治があらゆる問題で追い詰められている、日本の政治を変える希望は大いにある―このことを、訴えたいのであります。
消費税10%増税―政権与党の中枢に動揺が始まっている
たとえば消費税10%への増税の問題です。
安倍首相の側近中の側近―萩生田(光一)自民党幹事長代行は、「(景気が)この先危ないぞと見えてきたら、崖に向かってみんなを連れていくわけにはいかない」と、10月の増税実施見送りもありうると発言しました。
2014年の消費税8%への増税をきっかけに、家計消費は世帯あたり年25万円も減っています。働く人の実質賃金は10万円も減っています。経済指標がのきなみ悪化するなかで、政権与党の中枢からも、増税実施への動揺が始まっているのであります。
安倍首相は、「いただいた分すべてをお返しする対策を行う」と言います。しかしみなさん、すべて返すぐらいなら、始めから増税などしなければよいでありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
「暮らしの明日に希望を」―労働者のたたかい発展させよう
「暮らしの明日に希望を」―私は、これを合言葉に、労働者のたたかいを発展させることを心から呼びかけます。
最低賃金をただちに全国一律で1000円に引き上げ、1500円をめざそうではありませんか(「そうだ」の声、拍手)。残業代ゼロ制度を廃止し、労働者派遣法を抜本改正し、「8時間働けばふつうに暮らせる社会」をご一緒につくろうではありませんか。(拍手)
安倍9条改憲の致命的弱点―政権もろとも9条改憲を葬ろう
憲法9条改定の問題はどうでしょうか。
安倍首相の改憲への執念は絶対に軽くみるわけにはいきません。同時に、国民のたたかいによって、思惑通りに事が進んでいないことも事実であります。
安倍首相の改憲策動には、致命的な弱点があります。それは首相が自ら改憲の旗振りをすること自体が、憲法違反の暴挙だということであります(「そうだ」の声、拍手)。首相が旗を振らなければ進まない。旗を振れば厳しく批判される。ここに深刻なジレンマがあります。
この決着を選挙でつけようではありませんか。参議院選挙で「安倍改憲ノー」の審判をつきつけ、安倍政権もろとも9条改憲を葬ろうではありませんか。(拍手)
衆院補選で「新基地ノー」のトドメの審判―解決の道は安倍政権の打倒
沖縄の新基地問題でも、追い詰められているのは安倍政権の側であります。
衆院沖縄3区補選で、「オール沖縄」の屋良朝博さんが、「辺野古推進」を公然と掲げた自民党候補を大差で打ち破ったことは、「新基地ノー」のトドメの審判になりました。
沖縄の基地問題の解決の道は簡単明瞭です。安倍政権を倒すことではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)
沖縄と本土の連帯、市民と野党の共闘で安倍政権を倒し、辺野古新基地を断念に追い込み、普天間基地を無条件で撤去させようではありませんか。(拍手)
共闘の力で「安倍政治サヨナラ」、希望ある新しい政治をつくろう
みなさん、政治を変える希望は共闘にあります。
連休明けの早い段階で、参議院選挙で32の1人区すべてで野党候補の一本化を必ず実現し、共闘の力で「安倍政治サヨナラ」の審判を下し、希望ある新しい政治をご一緒につくろうではありませんか。(拍手)
第90回メーデー万歳! ともにがんばりましょう。(拍手)