2019年4月26日(金)
西日本豪雨 小田川決壊 「低い堤防」が原因
参院災害特委 武田氏追及
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日本共産党の武田良介議員は24日の参院災害対策特別委員会で、昨年7月の西日本豪雨で決壊した岡山県倉敷市真備町の小田川と高馬川の合流点について、「他の箇所より堤防が低く、そこから越流し、決壊した」と指摘し、河川整備の遅れを認めて真剣に反省するよう国に求めました。
武田氏が取り上げたのは、昨年決壊した高梁川水系8カ所のうち、小田川左岸と高馬川の合流点。両川の本流である高梁川と、小田川の合流箇所から3・4キロメートルの地点です。
武田氏は、地元住民が「前後の区間に比べて堤防が低い」と指摘していたのに、国は認めてこなかったと強調。武田氏の要求で出された国土交通省中国地方整備局の資料に、住民の指摘と同様の記述があるとして、同省の認識を問いました。
水管理・国土保全局の林俊行次長は「前後の堤防と比較して相対的に低い合流点付近から越水した」と、初めて認めました。
他方で林氏は、同地点の堤防高は、河川整備計画の「計画堤防高」より高かったと説明。「では、なぜあふれたのか」と迫る武田氏に対し、「記録的豪雨だった」と弁明しました。
武田氏は、河道に樹木が密生し水流を妨げていた問題を挙げ、「流下能力を十分に確保できなかったことを正面から認めて反省し、住民を主人公にした治水対策を進めるべきだ」と主張しました。