2019年4月23日(火)
強まった絆 共闘の流れ一歩
大阪12区 宮本さん会見 支援者拍手
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衆院大阪12区補選の大勢が判明した21日午後9時20分ごろ、寝屋川市の記者会見場に現れた宮本岳志候補に詰めかけた支援者から、大きな拍手が湧きました。宮本候補は及ばず、維新新人候補が当選しましたが、記者から「(宮本氏が)笑顔ですがすがしく(会見に)出てこられたのが印象的。それはなぜでしょうか」という質問が出て爆笑が起きるほど、明るい記者会見となりました。
宮本氏は「歴史上のどんな偉大なたたかいも、あらかじめ勝算があって始められたものはない。たたかう中でこそ勝機は開かれる」と述べ、「一日一日野党共闘が広がり、絆も強まった。安倍政治に反対というだけでなく、マニフェスト(公約)をみんなでつくり、その中身で団結。新しい政治をつくる共闘という流れの第一歩を踏み出せたのではないか」と語りました。
6野党・会派から現職・元職の国会議員49人が支援に駆け付け、ボランティアは1000人を超えました。
会見で市民、野党の代表も「先につながる宝を得た。野党共闘はここから始まる共闘へ」(大阪12区市民連合の橘田亜由美さん)、「宮本さんの決断は私たちの勇気になった。共闘の流れは夏の(参院選の)たたかいに生きてくる」(社民党大阪府連副代表の酒井弘行豊中市議)、「結果は悔しい思い。しっかりと立て直し、共闘の口火を切ってくれた宮本さんとともに参院選をたたかっていきたい」(自由党大阪府連代表の渡辺義彦元衆院議員)、「今後に生きる大きな財産をつくった。参院選での市民と野党の本気の共闘に発展させる出発点としたい」(日本共産党大阪府委員会の柳利昭委員長)、「投票率があまりにも低い。わかりやすく、一票を投じたら自分たちの生活が変わることを伝えることが課題と感じた」(市民サポーターのFUSAEさん)と口々に語りました。
一方、当選した維新新人の藤田文武氏は寝屋川市の選挙事務所で「大阪の改革を国で実現する」と述べましたが、馬場伸幸・維新幹事長は「ふわっとした民意はいつ消えてしまうかわからない」と引き締め。大阪市つぶしや、選挙中も改憲を自民党に迫った安倍政治への応援団ぶりが問われることになります。