2019年4月20日(土)
安倍官邸VS市民と野党の共闘
宮本候補勝利で消費税増税止めよう
大阪12区補選あす投票 志位委員長が訴え
衆院大阪12区補選は「市民と野党の統一候補」、無所属の宮本たけし候補(前衆院議員)が自民、維新新人候補を激しく追い上げる中、21日の投票日を迎えます。日本共産党の志位和夫委員長はじめ野党各党代表が宮本候補応援に続々駆け付ける一方、選挙戦最終日の20日には安倍晋三首相、麻生太郎副総理・財務相が現地入りの予定。安倍政治を支え、応援する自民、維新候補と「市民と野党の本気の共闘で安倍政治にさようならしよう」と訴える宮本候補との“真っ向対決”となっています。
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志位氏は19日、寝屋川市駅前で開かれた市民と野党の共同街宣で演説し、最終日に自民党候補の応援に安倍首相らが来ることに触れ、「安倍官邸VS市民と野党の共同候補―宮本たけし」という対決構図がいよいよ鮮明になったとして、「最後まで力をつくして、宮本さんの逆転勝利を必ず勝ち取ろう」と力を込めました。
「宮本さんの議席は国会に絶対必要です」と語った志位氏は、宮本候補が「森友疑惑」を最初に国会で取り上げ、国政の大問題に押し上げたとして、「『ウソと忖度(そんたく)の安倍政治』にとって、最も手ごわい政治家が宮本さんです」と強調しました。
志位氏は、宮本候補が「高すぎる学費の値下げを求めて、国政を動かす大きな仕事をしてきた」と紹介。日本政府は、大学の学費の段階的な無償化を定める国際条約の批准を長年、留保してきたが、宮本候補が2012年に行った国会論戦を通じて留保を撤回させたと語り、「この大阪12区にも四つの大学があります。学費の大幅値下げ、給付型奨学金の拡充、若者が希望をもって学べる日本を―この願いを宮本さんに」と訴えました。
志位氏は「最終盤にきて、消費税増税問題がいよいよ大争点になってきました」と強調。自民党の萩生田光一幹事長代行が10月の消費税10%増税実施の見送りもあり得るとの考えを示し、「(景気が)この先危ないぞと見えてきたら、崖に向かってみんなを連れていくわけにはいかない」と語ったことに言及し、「政権・与党に動揺が始まりました。ここは攻めどころです」と指摘しました。
「萩生田氏は『この先危ないぞと見えてきたら』と言いますが、景気が悪いことはとっくの昔にわかっていることです。『いただいた分をすべてお返しする対策を行う』と言うならば、初めから増税しなければいいではありませんか」と訴えました。
その上で志位氏は、萩生田氏が増税見送りは「まだ間に合う」と語ったことに触れ、「その通りです。今からでも止められます。宮本さんが勝てば、巨大な衝撃波が走り、増税中止の決定打になります。増税中止の一票はこぞって宮本さんに」と呼びかけました。
憲法改定問題も大争点だと述べた志位氏は、安倍首相が「9条に自衛隊を書き込む」と語り、維新も「9条に自衛隊を書き込め」と同じ主張をしていると告発し、「自民・維新の改憲連合には負けられません」と訴えました。
志位氏は、衆院沖縄3区補選では、辺野古新基地建設の是非をめぐって「安倍官邸・自公維VS沖縄県民」の大激戦になっていると指摘。「大阪12区の宮本候補、沖縄3区の『オール沖縄』のヤラともひろ候補の両方で必ず勝ち、市民と野党の共闘をさらに大きく発展させ、参院選で『安倍政治サヨナラ』の審判をくだし、希望ある新しい日本をつくろう」と呼びかけると、大きな拍手が湧き起こりました。
野党議員らが連帯スピーチ
盛んな声援の中、宮本候補は「ウソと忖度(そんたく)の安倍政治はもうごめんだという人は、党派を超えて私、宮本たけしに」と気迫を込めて訴えました。
評論家の佐高信さん、社民党大阪府連代表の服部良一元衆院議員、立憲民主党の村上史好衆院議員、自由党の日吉雄太国対委員長・衆院議員らが激励・連帯のスピーチをしました。
各氏は「安倍政権は沖縄県民の意思を無視した。この選挙は民主主義を示す選挙」(佐高氏)、「宮本さんの決断が、立憲野党の旋風を起こしている」(服部氏)、「どんどん支援の輪が広がっている。本気の共闘で勝利を」(村上氏)、「アベノミクスは破綻。安倍政権にノーと言える候補として自信をもって推薦」(日吉氏)と熱く語りました。