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2019年4月5日(金)

北海道知事選 石川氏勝利で道政変える

JR路線守れ・カジノ反対

共闘を力に対話広げ

 全国で唯一、与野党対決の北海道知事選(7日投票)。市民と野党統一の石川ともひろ知事候補=新=は、共闘を力に道内を精力的に駆け巡っています。行く先々では、日本共産党道議候補と街頭に立ち、党道議への支持を力説。党道議候補も「石川さんの勝利とともに、道政を変える日本共産党の躍進を」と全力で訴えています。

 (伊藤佑亮、名越正治)


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(写真)激励にこたえる石川知事候補(中央)と小池晃書記局長(左から2人目)ら=3月31日、札幌市北区

 北海道第二の都市、旭川市。「力を合わせて、消費税10%ストップ」の横断幕、「高すぎる国保料(税)公費1兆円投入で大幅値下げを」のプラスターを掲げた後援会員らが真下紀子道議候補=現=と一緒に、駅前、バス停、スーパー前で支持を呼びかけました。

 真下氏は、自民・公明候補が夕張市長時代に「攻めの廃線」と称して夕張線廃止をJR北海道社長に提案し、直後、JR北が道内の半分以上1237・2キロに及ぶ路線廃止を打ち出したと告発。沿線住民と自治体首長に無理難題を強要する自公候補では道民の足は守れない、「石川知事でJR路線を守りましょう」と訴えました。

 道が前のめりになるカジノ誘致でも、石川氏が「カジノより子どもが喜ぶ施設を」と反対し、夢と希望を語る一方、自公候補は「プラス面とマイナス面を総合的に検討する」とあいまいな姿勢に終始していると批判。「知事には石川ともひろさん、道議には真下紀子へご支援を」と訴えを響かせました。

自民党支持者も

 「共闘を積み重ね、こんなに対話しやすい選挙はありません」と口をそろえるのは、連日電話での対話にとりくみ、この日は朝一番からスタンディング宣伝に駆け付けた女性後援会員たちです。

 昨年11月、市民と野党が推した西川将人市長が自公候補に大差で圧勝したことを確信に、これまで掛けたことがない市民との対話を進めています。

 自民党支持だったという60代女性と対話しました。明るくはきはきと石川氏と党の政策を語る後援会員。女性は「わかりました。私も、安倍政権はとんでもないと思っていました」と応じ、初めて石川、真下両氏の支持を約束しました。

 自民党支持の道民が安倍政権への怒りを対話でぶつけ、野党統一の石川候補と、共闘の大義を貫いてきた日本共産党への期待と信頼を寄せています。

 小樽では、30キロ圏にある泊原発の再稼働を許さない党の運動に共感し、「脱原発を掲げる石川さんと、廃炉運動で頑張る菊地(よう子)さん=道議候補=を支持します」という女性がいました。

 3月31日には、日本共産党の小池晃書記局長はじめ、立憲民主党、国民民主党、自由党、社民党と市民連合の代表が勢ぞろいし、「中途半端な連携でなく、真剣な連携・共闘で勝ち抜こう」(森ゆうこ自由党幹事長)とこもごも訴えました。

自治を取り戻す

 小池氏は「官邸直結の知事はいりません。道民と対話し、豊かな自治を取り戻す本当の知事を。沖縄では玉城デニーさんが勝ちました。南と北から安倍政治を挟み撃ちに。何としても勝利し、市民と野党の共闘を全国に広げよう」と熱烈に訴え、「よし」との歓声がわき上がり、拍手に包まれました。


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