2019年3月26日(火)
豊洲粉じん 開場直後から
共産党、都の日報入手 被害訴え続出
東京都豊洲市場の建物内で毒性の高い重金属を含む黒い粉じんが発生している問題で、昨年10月の開場直後から粉じんが深刻で、関係者が健康不安や検査を求める訴えをしていたことが都の記録に残っていることが25日、明らかになりました。「市場の衛生環境は良好」とする都の説明を覆す新事実です。
日本共産党都議団が入手した都の市場衛生検査所の監視日報にもとづいて、曽根はじめ団長が同日の都議会予算特別委員会の締めくくり総括質疑で追及し、小池百合子知事に原因究明と抜本的対策を迫りました。
市場衛生検査所は、食品衛生法にもとづいて、都が運営する市場の食品の扱いを監視指導しています。
監視日報には、昨年10月11日の開場直後からたびたび、備考欄に粉じんに関する記述があります。
開場5日後の同16日には、青果棟で「喉が痛いと皆言っている。1Fフロアの埃(ほこり)がすごい。検査してほしい」との記述が、同30日には天井から埃のようなものが落ちてくるとの関係者の訴えがあります。
12月10日には、「場内は埃が舞っている」ことを理由に階段ドアが開け放されていたため注意したとの記述があり、粉じんの深刻さをうかがわせています。
水産仲卸売場棟では、同6日に「空気が悪い。ぜん息と診断された」との声、7日には店舗裏のマンホール周辺に粉じんがたまっているという声、11日には「喉の調子が悪い人が増えている」との意見を記しています。