2019年3月21日(木)
首相、値上げ誘導認める
消費税10%前 山下氏に答弁
|
消費税率10%への増税前に相次ぐ飲食料品の値上げに関し、安倍晋三首相は20日の参院総務委員会で、駆け込み需要対策などを意識して価格を定める考え方を示した消費税増税に伴う商品価格設定のガイドライン(指針、昨年11月28日公表)が横並び値上げに影響を与えたと認めました。日本共産党の山下芳生議員への答弁。
山下氏は、乳製品、清涼飲料水などが3~4月に一斉値上げされる背景に、増税前の値上げを推奨した同指針があるとして「消費者に大打撃を与える」と指摘しました。
安倍首相は、欧米では駆け込み需要と消費の落ち込みを防ぐため、企業が自主的に増税前に引き上げた価格を増税後も維持していると述べ「わが国もそういう対応をとっている」と言明しました。
山下氏は、内閣府が景気判断を「足踏み」から「下方への局面変化」に引き下げたことなどに言及。国民に景気回復の実感がなく、増税前に景気悪化の可能性が生まれている中での増税強行は「坂道を下りかけている人を後ろから蹴飛ばすようなものだ」と批判しました。