2019年3月20日(水)
ハワイ配備機 日本で整備も
オスプレイ 実施業者募集
米海軍が西太平洋地域で海兵隊垂直離着陸機MV22オスプレイを整備する業者を募集している問題で、普天間基地(沖縄県宜野湾市)配備の部隊だけでなくハワイ配備の部隊も整備対象となっていることが19日、米軍の契約情報でわかりました。インド・太平洋地域での、海兵隊の即応態勢強化と部隊増強に対応する整備体制を構築するという米軍の狙いが明らかになりました。
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米海兵隊増強に対応
米海軍西太平洋艦隊即応センターが、厚木基地(神奈川県)で2月20日に募集説明会で示した資料から判明したもの。資料には整備対象のオスプレイ飛行隊(12機編成)に普天間基地の2隊に加え、ハワイ配備の2隊が含まれていました。同センターは西太平洋地域の海軍・海兵隊航空機の整備や部品の供給を管轄しています。
現在、木更津駐屯地(千葉県)でSUBARU(スバル)が普天間基地配備のオスプレイを整備しています。説明会には、スバルと、空母艦載機や海兵隊・海軍のヘリコプターの整備を請け負っている日本飛行機の国内2社のほか、韓国や米国の企業が参加していました。今回の募集で日本企業が整備を受注した場合に、ハワイ配備の機体まで整備する新たな拠点が国内に誕生することになります。
米政府の「アジア重視」政策のもとで、米海兵隊はインド・太平洋地域での即応態勢強化のため12年から毎年半年間(4~9月)、交代でオーストラリアに部隊を展開。14年以降は、沖縄の第4海兵連隊司令部に米本土やハワイから増強されている3個大隊のうち1個が展開し、兵員数は1150~1587人に上っています。
豪派遣部隊の支援のため、16年にハワイに配備された第268飛行隊は17、18の両年、豪に展開。昨年配備の第363飛行隊は今年4月から展開する予定です。