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2019年3月10日(日)

「いずも」から空爆 防衛相は排除せず

宮本徹氏が批判

 日本共産党の宮本徹議員は8日、衆院安全保障委員会で、護衛艦「いずも」の空母化は憲法違反だと批判しました。

 「いずも」で米軍F35Bの発着訓練を考えているという岩屋毅防衛相に対し、宮本氏は、領有権をめぐり係争中の南シナ海での日米共同訓練や、北朝鮮情勢が緊迫していた当時のような米空母機動部隊との大規模共同訓練への参加は可能かと質問。岩屋防衛相は「日本として主体的に判断していく」と答え、否定しませんでした。宮本氏は憲法が禁じる「武力による威嚇」になると厳しく批判しました。

 さらに、宮本氏は、安保法制に基づく重要影響事態や国際平和共同対処事態で、「いずも」から米軍F35Bが空爆に飛び立つこともありうると指摘。岩屋氏は「排除されない」と認めました。

 宮本氏は、1972年に防衛省の久保卓也防衛局長(当時)が、攻撃機を搭載し海外の領域を攻撃する任務を与えられるものは「攻撃型空母に変質する」と答弁していたと指摘し、「いずも」から出撃した米軍F35Bが海外の領域を攻撃すれば、政府自身が憲法上持てないとしてきた攻撃型空母に変質すると追及しました。

 岩屋氏は、「後方支援であり、武力行使とは一体化しない」などと弁明。宮本氏は、国際的に通用しない議論であり、日米安保法制下での「いずも」の空母化は、攻撃型空母への変質そのものだと批判しました。


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