2019年3月5日(火)
県政の歪みただし、福祉と暮らし守ろう
埼玉2カ所 志位委員長
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目前に迫った統一地方選と参院選で、日本共産党の連続躍進を勝ち取ろうと、志位和夫委員長は3日、埼玉県春日部市、さいたま市の街頭で演説しました。志位氏が、県議選をはじめ統一地方選での勝利、参院選の比例で梅村さえこ予定候補をはじめ7人全員の当選、埼玉選挙区で伊藤岳予定候補を今度こそ押し上げ、「安倍政治サヨナラ選挙」にしようとよびかけると、冷たい雨の中、聴衆から熱い拍手が起きました。
志位氏は、消費税増税、憲法9条改悪で破綻が際立つ安倍政権について、「選挙で決着をつけよう。市民と野党の共闘の勝利、共産党の躍進で消費税10%を中止に追い込み、安倍政権もろとも憲法9条改悪を葬り去ろう」とよびかけました。
「住民の福祉を守る」という自治体本来の姿を取り戻す願いを託してほしいと訴えた志位氏は、埼玉県で共産党の議席がもつ値打ちを三つの角度から紹介しました。
一つ目が、「県政の歪(ゆが)みを大本からただす議席」です。志位氏は、埼玉県の財政力は全国5位なのに、民生費は45位だと指摘。利水・治水に不要な八ツ場(やんば)ダム建設に1100億円を投じるなど、「典型的な『逆立ち県政』を共産党を除く『オール与党』で進めています」と語りました。
とりわけ単独過半数を占める自民党について、17年12月の県議会で「原発の再稼働を求める意見書」を可決し、18年2月には特別養護老人ホームの新設を認めない付帯決議を採択したなどの暴走を告発し、「共産党の躍進で県議会を変えよう」と訴えました。
二つ目が「県民の命と健康を守る議席」です。志位氏は高すぎる国保料が大争点だと語り、党県議団が値上げを許さない論戦をすすめ、多くの自治体ですえ置きを実現したことを紹介するとともに、国保の都道府県化で大幅値上げがたくらまれていることを告発。「共産党の勝利で、これ以上の値上げを断固ストップし、国による公費1兆円の投入などで大幅値下げを」と呼びかけました。
三つ目が「県民の声で県政を動かす議席」です。志位氏は、教室不足と過密化がひどい特別支援学校の問題で、移設した県立小児病院に併設されていた施設の活用を県議会で提案し、特別支援学校の新設に道を開いたことを紹介し、「5議席を守り、8議席への躍進を」と訴えました。
各地で統一地方選をたたかう予定候補者が紹介され、春日部市で訴えた秋山文和県議は「要求を取り上げ、粘り強く取り組めば実現する。再び現議会に送り出してほしい」と訴え。さいたま市でマイクを握った戸島よし子県議予定候補が「少人数学級は小学2年でストップしたまま。何としても拡充を」と訴え、もりや千津子県議予定候補が「原発再稼働推進の決議を上げた自民党の暴走に風穴を開ける」と力を込めました。
梅村比例予定候補は「政府の『増税対策』はあまりにひどい。共産党の躍進で消費税10%のストップを」と語り、伊藤参院選挙区予定候補が「安倍政権は暮らしの悲鳴を聞いていない。誰もがまともに暮らせる社会の実現を目指す」と訴えました。