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2019年2月28日(木)

陸上イージス 高橋議員が中止要求

住民反対 配備やめよ

衆院予算委分科会

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=27日、衆院予算委分科会

 日本共産党の高橋千鶴子議員は27日の衆院予算委員会分科会で、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備について、地元の強い反対や朝鮮半島の平和の激動を挙げて、中止を求めました。

 高橋氏は、配備候補地の一つ、秋田市の陸上自衛隊新屋演習場のある勝平地区は5400世帯1万3千人の住宅密集地であり、数百メートル内に高校や小学校もあると指摘。同地区全16町内会が反対決議をしており、住民合意もなく、配備は許されないと追及。「地元の理解を最大限得る」「何をもって地元の理解とするかは一概に言えない」との岩屋毅防衛相の答弁に対し、高橋氏は「配備ありきの懸念はぬぐえない」と批判しました。

 高橋氏は、日本が米軍基地へのミサイル攻撃に対する“盾”として「巨大イージス艦」にされるとの懸念を紹介。北朝鮮のミサイルがハワイ、グアムの米軍基地をめざしたときに真下となる秋田、山口両県を候補にしたのかとただすと、岩屋氏は「米国防護を意図した選定ではない」としました。

 高橋氏は、住民が不安を抱くレーダーの電磁波の影響や確保すべき保安距離について、防衛省が機密を理由に答えないことを批判。自衛隊法112条で自衛隊のレーダー施設は電波法除外となり、何によって住民が安心と思えるかとただしました。同省は「3月1日から行う陸自レーダーの実測調査を踏まえ、保安距離は示していきたい」と答えました。


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