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2019年2月26日(火)

新基地阻止 諦めない

防衛省 回答拒否連発

軟弱地盤 市民との交渉で

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(写真)防衛省に新基地建設工事の中止を迫る市民団体などの人たち=25日、参院議員会館

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設の工事中止を求めて国際環境NGO「FoE Japan」と、「美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会」は25日、国会内で防衛省と交渉しました。

 防衛省の担当者は、新基地建設のための埋め立て予定区域の海底に存在する軟弱地盤の問題で、沖縄県の行った埋め立て承認の撤回に対する国土交通相への行政不服審査請求に影響があると強弁し、回答拒否を連発。水面下90メートルに及ぶとされる軟弱地盤は、埋め立てに不可欠な地盤改良が前例のない不可能な工事であるとの指摘が相次いでいることについて、「施工実績が豊富な工法により地盤改良工事を行うことで、護岸工事、埋め立て等の安定性を確保して行うことが可能と確認された」と、安倍首相が1月30日の衆院本会議でのべた通りの答弁を繰り返しました。

 同席した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が「豊富な実績というが場所はどこか」と追及すると、防衛省側は横浜港コンテナターミナルで深さ65メートル、韓国で同70メートルの軟弱地盤の改良工事の2例があると指摘。「施工業者の了承がえられていない」と、施工面積や使われたくいの本数を明らかにしない防衛省側に対し、赤嶺氏は「事例を持ち出してきたのはあなた方なのに、その事例を説明できないなら、証拠はないという話ではないか」と批判しました。

 交渉後、国会内で集会が開かれ、150人が参加。土木工事にくわしい北上田毅さん(沖縄平和市民連絡会)やサンゴ専門家の大久保奈弥・東京経済大学准教授らが、軟弱地盤の問題、サンゴなどの保全が新基地工事で脅かされている実態などについて報告しました。


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