2019年2月26日(火)
政府の工事継続に抗議
辺野古座り込み 住民ら「必ず勝てる」
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票で「埋め立て反対」の圧倒的な民意が出てから一夜明けた25日も、防衛省沖縄防衛局は工事を継続しました。安倍晋三首相は同日、首相官邸で記者団に対し「県民投票の結果を真摯(しんし)に受け止める」と言いながら、「もうこれ以上先送りできない」と述べ、新基地建設を継続する考えを明言しました。
米軍キャンプ・シュワブゲート前では、石材などを積載した工事車両115台が進入。名護市安和の琉球セメント桟橋でも、午前中だけで、運搬船2隻にダンプ300両分以上の埋め立て土砂が積み込まれました。
ゲート前では十数人が座り込み、機動隊の強制排除に「私たちが民意だ」「違法工事をやめろ」と訴え、毅然(きぜん)と抗議しました。
ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「今までも、選挙で民意が示された翌日、政府は一顧だにせず、工事作業を続ける姿勢を示してきた。きょうの搬入も想定済みだ。しかし、私たちは必ず勝てる確信を持っている。昨日の県民投票がそうだ」と訴えました。
マスコミの出口調査で自民党や公明党支持者も多数「辺野古の埋め立て反対」に一票を投じたことが明らかになったことに触れ、「これがウチナーンチュの心、私たちの宝だ」とし「追い込まれているのは政府の方だ。私たちは団結して、安倍政権を倒すたたかいを全国に訴えていこう」と呼びかけました。