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2019年2月22日(金)

横田のオスプレイ タイで演習

岩国・嘉手納を中継、東南アに

 米空軍嘉手納基地(沖縄県)に4~5日に飛来した横田基地(東京都)の米空軍特殊作戦CV22オスプレイ4機が、タイで実施される米軍を中心とした多国間演習「コブラ・ゴールド2019」(12~23日)に参加したことが21日までにわかりました。(佐藤つよし)


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(写真)横田基地に駐機するCV22オスプレイ

 昨年10月、横田基地に正式配備されたCV22は、同基地を拠点に東南アジアを含むインド・太平洋地域での作戦を実施し、嘉手納、岩国(山口県)両基地を中継拠点として利用していることが明らかになりました。

 演習参加は、米軍準機関紙「星条旗」が10日付で報じました。横田基地のCV22が5日午後、ベトナムのダナン国際空港に初飛来したことについて、同機が所属する空軍第353特殊作戦群(嘉手納基地)の報道官は、約1時間滞在して予定された給油をし、演習に参加するためタイに飛行したと説明しています。

 各地の平和団体の目撃情報などによると、4日午前9時45分~午前10時6分にかけて横田基地を離陸した4機のCV22は、午前11時57分~午後0時17分に岩国基地に着陸。午後0時半ごろから岩国基地を離陸後、嘉手納基地には午後2時40分~3時7分に着陸し、5日午前10時までには全機がベトナムへ向かいました。

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 嘉手納基地への飛来について同基地を管理する米空軍第18航空団は「通常の特定地域での訓練のため一時滞在した」と説明していました。

 横田基地に5機配備されたCV22は、正式配備前の昨年6月にも岩国、嘉手納両基地を経由して東南アジア方面に展開しています。うち1機はエンジン故障で奄美空港(鹿児島県)に緊急着陸しました。

 コブラ・ゴールドはアジア地域での米軍の関与の強化を目的に1982年からタイで始まりました。インド・太平洋地域で最大規模の多国間演習の一つです。今年の演習には米・タイのほか日本、韓国、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど29カ国が参加。米軍の参加兵員だけで4500人に上ります。


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