2019年2月10日(日)
不正究明 参考人招致を
「朝生」出演 辰巳参院議員が指摘
日本共産党の辰巳孝太郎参院議員は9日未明放送のテレビ朝日系番組「朝まで生テレビ」に出演し、毎月勤労統計の不正や改憲問題などをめぐって、与野党の国会議員らと議論しました。
番組冒頭、フリップで「日本の大問題」について「国家の私物化」と書いた辰巳氏は「今回、統計偽装で安倍政権が賃金を上げないといけない、という号令のもとに統計が偽装された疑いがある」と指摘。「骨太の方針」の「成長戦略の加速」に「統計改革」があることを示し、「なんとかして上げないといけない中で、統計の不正に手を染めてしまったのではないか」と語りました。司会の田原総一朗氏(ジャーナリスト)は「これが事実なら、安倍内閣つぶさなきゃ」と応じました。
統計不正の真相究明で、与党が参考人招致などに背を向けたことが議論に。自民党の山田美樹衆院議員が「霞が関の問題を永田町の問題にすり替えてしまうことが解決を遅らせている」と発言したことに、辰巳氏は「2018年1月に、隠ぺいしながらデータを『復元』したことに政治の関与があるのかが疑惑の核心だ。なぜこの1月で賃金が跳ね上がったか、ということだ」と指摘し、真相究明にむけて、関係者の参考人招致の必要性を強調。田原氏も「本来は自民党がやるべきだ」と話しました。
改憲問題に関わって、辰巳氏は「専守防衛というが、F35Bを買うといっている。『空母』に改修される『いずも』は、安保法制のもとで、米艦防護としてインド洋まで行っている。すでに自衛隊と米軍は一体で訓練している」と指摘。その上で「日米同盟はあまりにも従属的だ。沖縄では、辺野古への新基地建設で県民の合意はまったく得られていない。これが日米安保の実態だ」と告発しました。