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2019年2月9日(土)

未修正議事録提出拒む

野党ヒアリング受け厚労省

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(写真)労統計不正「賃金偽装」に関する野党合同ヒアリング=8日、国会内

 厚生労働省の毎月勤労統計不正「賃金偽装」に関する野党合同ヒアリングが8日開かれました。厚労省は、同統計の調査方法を2018年に変更した経緯に関わる4年前の検討会の議事録について、当時の「修正意見」を反映する必要があるとして、野党側が求めた未修正の議事録の即時提出を拒否しました。

 勤労統計の調査方法変更の経緯について野党側は、政権が関与した疑いを指摘。15年6~9月に開かれた厚労省の「毎月勤労統計の改善に関する検討会」は、調査方法の変更は「合理性が低い」としていましたが、15年10月の経済財政諮問会議で麻生太郎財務相が「改善方策の検討」を要求。その後に変更されました。これまでのヒアリングで、4~6回目の検討会の議事録が未公表であることが発覚しており、野党側は当該議事録の提出を求めています。

 厚労省の屋敷次郎大臣官房参事官は、議事録を「委員の修正意見を反映した上で公表する」と説明。「議事録に政治家の名前が出ることはあるか」との質問に「十分に読めていない。記憶に残っていない」と述べました。

 日本共産党の辰巳孝太郎参院議員は「3年以上前で、委員の記憶は正確ではない。今さら意見を聞いてもだめだ」と強調。修正せずに議事録を提出するよう求めました。

 勤労統計は18年から、中規模事業所の調査対象の抽出方法を「総入れ替え方式」から「部分入れ替え方式」に変えました。同時に労働者数のベンチマーク(基準)を変更。それまではベンチマーク変更時に改定していた過去のデータを改定しなくなりました。

 これらの変更の上に不正があったため、18年の給与総額は前年同月比で大きく上ぶれしました。


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