2019年2月9日(土)
人事課職員がたたき台
統計不正調査に厚労省官房長
毎月勤労統計の不正調査問題をめぐって、厚生労働省の定塚由美子官房長は8日の衆院予算委員会で、同省が設置した第三者委員会・特別監察委員会の調査報告書について「大臣官房人事課職員がたたき台のようなものを事務的に作成した」と明らかにしました。立憲民主党の川内博史議員への答弁。
特別監察委員会はわずか1週間の2回の会合だけで報告書をまとめ、「組織的な隠ぺいの意図までは認められなかった」としました。定塚官房長は、同委員会による厚労省幹部職員へのヒアリングに同席していた人物。その官房長が、報告書の原案を身内が作成していたことを認めたことで、名ばかりの“第三者委員会”で組織的隠ぺいを図った疑いがいっそう濃くなりました。