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2019年2月8日(金)

「いずも」空母化は憲法違反

井上氏 大軍拡路線転換求める

 参院予算委員会で7日、安倍晋三首相ら全閣僚が出席して2018年度第2次補正予算案に関する基本的質疑が行われました。井上哲士議員は、日米の軍事一体化と米国製武器の“爆買い”について追及しました。(論戦ハイライト)


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(写真)質問する井上哲士議員=7日、参院予算委

 井上氏は、安倍政権が「専守防衛」の建前さえ投げ捨てて「いずも」型護衛艦を空母化してF35B戦闘機を搭載し、日米の軍事一体化を進めているとして、憲法違反の軍事拡大路線の転換を求めました。

 井上氏は、政府が「攻撃型空母」は憲法上「保有できない」としてきたことを指摘。「他国を空爆するような戦闘機を『いずも』に搭載することは、他国に攻撃的な脅威を与える『攻撃型空母』になる」と追及しました。岩屋毅防衛相は「常時、戦闘機を搭載する構想は持っていない」「(わが国の)守りを行うために必要」などと答えました。

 井上氏は、「いずも」が一昨年、安保法制=戦争法による米艦防護を行い、インド洋で実施された日米印の共同訓練に参加していたことを指摘。「安倍政権は、行使できないとしてきた集団的自衛権を閣議決定でひっくり返した。『いま考えていない』のは何の担保にもならない」「憲法に反する攻撃型兵器は保有しないことが、時の政権の姿勢にかかわらず『専守防衛』を守る担保だ」と強調しました。

 さらに、井上氏は、海上自衛隊が一昨年行った「いずも」の改修を想定した調査研究では「米軍の後方支援実施」を目的に明示し、F35Bの垂直着艦を前提条件としていることを指摘。安保法制によって米軍への後方支援を「いずも」で行うことが可能ではないかとただしました。

 岩屋防衛相は「可能だ」と述べ、地理的制限もないことを認めました。井上氏は「(『いずも』が)世界中で(米軍に)給油と滑走路の提供をできるようになる。憲法で許されない『いずも』空母化は中止するべきだ」と強調しました。


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