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2019年2月2日(土)

首相 根本に反省なし

代表質問 小池書記局長が感想

 日本共産党の小池晃書記局長は1日、国会内で記者会見し、同日の参院本会議で行った代表質問に対する安倍晋三首相の答弁への感想を問われ、「聞いたことに答えず、聞いてもいないことを話す。反省がまったくないことが根本にある」と指摘しました。

 小池氏は、厚生労働省の毎月勤労統計の不正問題で、安倍首相が“セーフティーネットへの信頼を損なう事態”などと答えたことに言及。失業者や、労災で家族を失った人への給付が過少だった実態に一言もふれなかったと指摘し、「国民の痛みや、政府に対する不信感が広がっていることへの反省がまったくない」と批判しました。

 小池氏は、厚労省が「第三者機関」として設けた特別監察委員会による同省幹部らへの聞き取りに定塚由美子官房長などが同席した実態を、「これは『第三者委員会』でなく『当事者委員会』だ。今やっていること自体が組織的隠ぺいだ。なぜ不正が起きたのか納得いく説明がまったくない」と批判しました。

 また、安倍首相が名目賃金の伸びを示す連合の調査を引き「5年連続で今世紀に入って最高水準の賃上げ」と答弁したことは「物価上昇を差し引いた実質賃金は伸びていないと認めた」と指摘。「実質賃金が上がったのか下がったのかも分からず消費税を上げるのか。今後大きな問題になる」と強調しました。

 さらに、普天間基地(沖縄県宜野湾市)は米軍が住民を強制収容している間に民有地を囲い込んでつくった国際法違反の基地だとの小池氏の指摘に安倍首相が否定できなかったと述べ、「そもそもの成り立ちが国際法違反なので基地の無条件撤去は当然だ。辺野古の土砂投入が強行される中、大きな問題に発展していくだろう」と語りました。


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