しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年1月31日(木)

安倍首相 改憲呼びかけ

自衛隊明記へ“自作自演”

 安倍晋三首相は30日の衆院本会議で「すべての自衛隊員が強い誇りを持って任務をまっとうできる環境を整えることは今を生きる政治家の責任だ」などと述べ、憲法99条の「憲法尊重擁護義務」や、三権分立の原則に違反する形で憲法9条への自衛隊明記の改憲を国会議員に呼びかけました。自民党の二階俊博幹事長への答弁。

 憲法改定の考え方を問われた安倍首相は「内閣総理大臣としてお答えすることは本来差し控えるべきだが『わたしの気持ちを述べよ』とのことなので丁寧にお答えさせていただく」と改憲発言を正当化。28日の施政方針演説でほとんどふれなかった首相の9条改憲案について、自民党の代表質問に答える“自作自演”の形で、約22分の答弁のうち4分半を費やしました。

 安倍首相は「自衛隊に関するいわれなき批判や、反対運動、自治体による非協力な対応がある」などと発言し、「一部の自治体が自衛隊員の募集実施を拒否し、受験票の受理さえおこなっていない」と強調。反対運動を展開する団体の要請で採用説明会の開催が取りやめになった事例をあげ「現状は誠に残念。このような状況に終止符を打つためにも自衛隊の存在を憲法上に明確に位置付けることが必要ではないか」などと呼びかけました。


pageup