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2019年1月20日(日)

平和への転換点に

米朝首脳会談決定受け韓国大統領府報道官コメント

 韓国大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は19日、第2回米朝首脳会談が2月末に決まったことを受け、「今回の米朝首脳会談が朝鮮半島の恒久的平和を確固たるものにする転換点になることを期待する」とのコメントを発表しました。(面川誠)

 金氏は、「韓国政府は第2回米朝首脳会談によって、昨年に南北米3首脳が合意した朝鮮半島の完全な非核化と恒久的平和体制の構築のための具体的で実質的な成果を収められるよう、韓米間の緊密な協調を土台にして関係国と協力していく」と表明。「米国との緊密な協調とともに南北間の対話も拡大しながら、今回の会談が成功裏に開催されるためにあらゆる役割を果たしていく」と強調しました。

 韓国外務省は19日、李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長(6カ国協議首席代表)が国際会議に出席するために18日から22日までスウェーデンを訪問すると発表しました。この国際会議には北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官と米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表も出席する予定です。

 3人とも非核化交渉の実務レベル代表です。韓国メディアは、スウェーデンを舞台に米朝間で首脳会談に向けた実務協議が始まるとともに、韓国も交えて朝鮮半島の平和体制構築や開城工業団地と金剛山観光の再開問題に関する話し合いも行われる可能性があると報じています。

 韓国政府は非核化の方法について、「包括的な合意」に基づいた「段階的履行」を米朝双方に働きかけてきました。

 康京和(カン・ギョンファ)外相は16日の記者会見で非核化ロードマップに言及し、「今の非核化論議は過去のアプローチとは異なり、トップダウン方式で進んできた。今後も最高指導者の意志が重要だ」と指摘。「(北朝鮮による申告から始まり)段階的に合意していく過去の非核化とは異なり、包括的な合意を実現し、その履行においては一挙に全部はできないので、『包括的合意、段階的履行』が基本的な立場だ。米国と緊密に協調している」と述べていました。


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