2019年1月10日(木)
日高本線再生は国の責任
北海道 「守る会」が緊急声明
不通のまま丸4年
2015年1月の高波被害で不通になったまま、丸4年が経過した北海道のJR日高本線(鵡川―様似間)。全線復旧を求めて活動する「JR日高線を守る会」(村井直美代表幹事)は9日、新ひだか町で記者会見し、「JR日高本線の再生を求める緊急声明」を発表しました。
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JR北海道は「バス転換で利便性が増す」と遮二無二、廃止を押しつけ。昨年末の沿線7町の町長会議で「全線復旧の選択肢を残したい」との意見が上がり、沿線住民からは「長年復旧を放置した責任は大きい」と国や道、JR北に反発する声が広がっています。
村井氏は、▽JR、行政は説明責任を果たして情報公開する▽JRの経営危機は国が責任をもって新たなスキーム(枠組み)を構築する▽今こそ公共交通を問い直し、「オール北海道」で根本解決へ論議する―ことを求め、改めて全線復旧へ住民とともに運動を進めていくと表明しました。
苫小牧市、日高町、新ひだか町、浦河町の沿線住民は「災害復旧は国の責任で行うべきだ。早期に工事すれば、もう運行していた」「JRの言いなりで安易にバス転換すべきではない。安心安全の鉄道こそ日高地域に必要」「高齢者や高校生の移動する権利・交通権を守ってほしい」と訴えました。
参加者は会見後、「高齢者・高校生の足を守れ」「諦めません全線復旧」と手作りのポスターを掲げ、住民にアピールしました。