2019年1月5日(土)
新基地阻止を決意
沖縄 デニー知事 年頭あいさつ
|
沖縄県の玉城デニー知事は4日、県庁で年頭あいさつを行いました。同県名護市辺野古米軍新基地建設の阻止、普天間基地(同県宜野湾市)の早期閉鎖・返還に向けた決意を改めて示し、経済や子どもの貧困対策などの施策に取り組むことで「県民が心豊かで安全・安心に暮らせる沖縄らしい優しい社会を実現する」と表明しました。
デニー知事は、沖縄の米軍基地の「負担軽減は進んでいない」と述べ、「多くの県民が反対の意思を示しているにもかかわらず、沖縄防衛局は違法な土砂投入を続けている」と、辺野古新基地建設を強行する安倍政権を批判しました。
土砂投入など政府の違法な建設工事をやめさせるため、「職員の皆さんと一丸となって取り組んでいく」と語りました。
デニー知事は、政府が約束した来月までの普天間基地の運用停止と同基地の危険性除去を強く求めること、日米地位協定の抜本的な見直し、基地から派生する諸問題の解決や基地の整理縮小について「全力で取り組む」と表明しました。
来月24日実施の同新基地建設の埋め立ての賛否を問う県民投票について、「民主主義を基とした主権者による自治の在り方において大変意義のあること」と強調しました。
沖縄に優位性のある産業の育成と雇用の質を高めることなどで県民所得の増加を目指し、女性の活躍、高齢者や生活困窮者、障害者、社会的少数者のための施策を推進・展開していくと述べました。