2018年12月17日(月)
福島第1原発 増え続ける放射能汚泥
水処理2次廃棄物 処分方法決まらず
|
事故発生から8年近くたった今も収束の見込みのない、東京電力福島第1原発。日々、増え続ける放射能汚染水を浄化処理した後の水がためられたタンクが、敷地を埋め尽くしています。
困難な問題は、それだけではありません。汚染水の浄化処理にともなって発生する「水処理2次廃棄物」です。きわめて高い濃度にまで濃縮された放射性物質が、汚泥や沈殿物、吸着材として蓄積され続けています。そのうち「スラリー」と呼ばれる泥状の廃棄物だけで、すでに学校のプール20杯分に。
それにもかかわらず、2次廃棄物の具体的な処分方法は決まっていません。核燃料の一部が水と混ざって出てきた汚染水。その放射能の“本体”ともいうべき放射性物質の行方を追いました。