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2018年11月22日(木)

沖縄・石垣 陸自ミサイル基地問う、住民投票署名

1万目標に市民が奮闘 30日まで

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(写真)住民投票を求める署名簿を手にする栗原政宏さん=20日、沖縄県石垣市

 石垣島(沖縄県石垣市)の平得大俣(ひらえおおまた)地域への陸上自衛隊ミサイル基地配備計画の賛否を問う住民投票条例の制定を求める署名の収集期間(30日まで)が、あと10日を切りました。「石垣市住民投票を求める会」や協力する市民は、目標の1万人分の署名を達成するために奮闘しています。

 「署名運動がみんなで話し合うきっかけになればいい」―。同会の金城龍太郎代表(28)は、19日放送の地元のラジオ番組でこう語りました。「すてきな島をみんなでつくっていきましょう。ぜひ署名をお願いします」と呼びかけました。

 金城代表ら若者が先頭に立って、10月31日から1カ月間の署名集めを開始。同住民投票条例制定を市長に直接請求するために必要な署名数は、市有権者の50分の1(約800人分)ですが、住民投票を求める声の重さを示すため、1万人分を目指しています。

 署名を集める受任者200人以上が、約2万人分の署名簿を携えて活動中です。会が21日午後時点で把握した署名数は約5600。会の事務所のほか、市内の商店や飲食店などの21カ所が、署名ができるスポット(場所)になっています。

 「CAFE TANIWHA(カフェたにふぁ)」も署名スポットの一つ。関東から石垣に移住して40年、妻の房江さん(63)と営む栗原政宏さん(66)は「この島の自慢である歌や踊りが生まれたのは自然環境が豊かだったから。それと相反する軍事基地には反対」と語りました。

 房江さんは店を署名スポットにした理由を、欧米のように「酒を飲みながら政治的な問題も日常的に話し合うようになってほしいから」と述べました。

 店に来る自民党員も「これは賛成でも反対でもいいんだよな」と、署名簿を持ち帰ったといいます。政宏さんは強調します。「市民の声を示すことが一番大事で民主主義の基本的なこと。そこが損なわれてはいけない」

 会の連絡先は0980(83)0501。


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