2018年11月21日(水)
饗庭野場外被害は組織問題
参院委 井上議員が指摘
日本共産党の井上哲士議員は20日の参院外交防衛委員会で、陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)での実弾場外被害について「単なる人的ミスではなく、組織的問題だ」と指摘。地元住民の要望に応えて実弾演習をやめるよう求めました。
井上氏は、砲の向きを誤ったうえ、着弾を確認できないのに砲弾を発射し続け、警察から連絡があるまで被害に気づかなかったことなどをあげ、「信じがたいことが幾重にも重なっている」と指摘。原因究明と再発防止策の徹底、実弾演習の中止を求めました。
岩屋毅防衛相は「しっかりと調査結果を報告し、被害者への事後の対応を行って信頼を回復する」と答弁しました。ただ、「饗庭野演習場は、防衛省・自衛隊にとって極めて重要な演習場なので、また演習場として使用させてもらいたい」と述べました。