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2018年11月20日(火)

失踪実習生の「聴取票」過酷さ浮き彫りに

「月給10万円」実は8万円さらに5万円控除

「週54時間労働」が実際は72時間 暴力も…

 政府が19日、野党からの要求で、衆院法務委員会の理事に閲覧を認めた失踪技能実習生からの「聴取票」(個票)からは、労働関係法令に違反する過酷な実態が浮き彫りになりました。

 ▽送り出し機関に230万円を支払ったベトナム人の男性は、月額給与が10万円と説明されながら、実際には8万円で、さらにそこから光熱費など5万円を控除。

 ▽月額給与が9万円だったベトナム人の女性は、労働時間が40時間と説明されながら、実際には130時間。

 ▽溶接の仕事をしていた中国の男性は、失踪動機について「低賃金」と「暴力を受けた」と回答。入国前は、月額給与は約20万円と説明を受けていたが、実際は約8万円。

 ▽建設作業に携わったフィリピンの男性も、失踪動機について「暴力を受けた」と回答。入国前は週54時間労働と聞いていたが、実際は週72時間労働で、月額給与は約7万円。

 ▽インドネシアの男性は週100時間労働で、月額給与は10万円。男性は畜産農業。送り出し機関には35万円支払っていた。


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