2018年11月18日(日)
「憲法9条も立派な国防」
元自衛官ら国会内で会見
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元自衛官たちが安倍晋三政権の憲法9条改正に「自衛官が人に銃口を向けたり人を殺すようなことになってほしくない」と“NO”の声をあげました。元自衛官有志と市民らでつくる「ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン」(平和を求める元自衛官と市民の会)が16日夜、国会内で記者会見し、訴えたもの。
元陸上自衛隊レンジャー隊員の井筒高雄さん(48)は9条に自衛隊を明記することについて「戦争のハードルを低くし、自衛隊の軍隊化をどんどん進めていくことになるのではないか」と訴えました。
元海上自衛隊の形川(なりかわ)健一さん(50)は「誇りを持たせるという理由で、なぜ自衛隊を明記するのか。明らかに武器を売って戦争できる国にしようとしている」と話しました。
元陸上自衛隊の森村真人さん(41)は「仲間の自衛官が海外に行って人に銃口を向けたり殺してほしくない。そのことで苦しんでほしくない。憲法9条があることで戦争しなかったことも立派な国防の形だ」と訴えました。
元航空自衛隊の奥西真澄(ペンネーム)さん(78)は「終戦から約70年間、平和な日本でやってきたのに、どうして今、憲法を改正するのか。戦争をさせようとしているようにしか思えない」と訴えました。
会見後の集会には約80人が参加。元陸上自衛隊の井上圭一さん(日本共産党の茨城県土浦市議)も加わり訴えました。