2018年11月14日(水)
日米交渉 物品以外も
米副大統領会見で表明 兵器購入迫る
安倍晋三首相とペンス米副大統領は13日、首相官邸で会談しました。会談後の共同記者発表でペンス氏は、日米通商関係について「トランプ大統領は日米間の貿易不均衡があまりにも長く続くと言っている。米国の物品や貿易は障壁に直面している」と不満を表明。その上で「2国間貿易に関する交渉を開始する決定を歓迎する」と述べ、「交渉は間もなく始まる。この協定は物品だけでなくサービスも含めた重要分野の条件を整備し、アジア太平洋地域の模範になると自信を持っている」と語り、2国間の自由貿易協定(FTA)交渉となることを明らかにしました。
また、ペンス氏は、トランプ米大統領が日本政府に繰り返し武器の購入を迫ったことにふれ、「日本の防衛強化を助ける。そうした意味でこれから防衛技術を日本に売却していく」と強調。米国製兵器のさらなる購入を迫りました。
ペンス氏は「権威主義や侵略はインド太平洋に入る場所がない」と述べ、南シナ海での中国の活動をけん制しました。
安倍首相とペンス氏は「自由で開かれたインド太平洋」の促進に関する共同声明を発表しました。
ペンス氏は14日からシンガポールで行われる東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議などへの出席に先立ち来日しました。