2018年11月7日(水)
北海道地震 原木シイタケ苦境
紙氏、林野庁に聞き取り
日本共産党の紙智子参院議員は6日、北海道地震により胆振(いぶり)地方厚真町の林地が大規模崩壊し、道内の原木シイタケを生産するための木材の調達が困難になっている問題について、林野庁に聞き取りを行いました。
震源に近い厚真町はシイタケの種菌をつける原木の主要供給地で、道内の約6割を占めています。10月時点では道内の林業被害約274億円のうち、厚真町は約233億円の損害を受けたことが明らかになっています。
紙氏は、「林道・作業道が被災して入林、原木搬出ができず生産が中止となった。道内各地の生産者は、原木調達と価格上昇の苦境に直面している」という現場の声を示し、「地震発生から2カ月が経過したが、今なお深刻な被害が続いている。生産者が将来にわたり安心して栽培できるよう緊急支援が求められている」と述べました。
林野庁の担当者は、山林や原木搬入の復旧状況について「見通しはまだ立っていない」と報告する一方、12月中旬に厚真町やむかわ町、森林組合などとの連絡会議で聞き取りや対策の検討を行い、「来年5月ぐらいに間に合わせたい」と応えました。
紙氏は「引きつづき生産者に向けて情報発信をこまめに行ってほしい」と要請しました。