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2018年11月7日(水)

各地で6・9行動 「核兵器ない方がいい」

東京 ヒバクシャ署名に高校生

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(写真)署名に応じる高校生=6日、東京・新宿駅前

 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)や東京に住む被爆者でつくる東友会は6日、東京・新宿駅前で「6・9」行動を行い、核兵器のない世界を願う「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけました。この行動は、原爆が投下された8月6日、9日に合わせて毎月行っています。

 雨にもかかわらず、修学旅行で東京を訪れた高校生や中国、台湾の人が署名に応じました。

 東京原水協の石村和弘代表理事、全労連の長尾ゆり副議長、日本原水協の安井正和事務局長がそれぞれ署名を呼びかけました。

 「被爆者の平均年齢は83歳を超えています。生きているうちに核兵器の廃絶を」、この願いが国際政治を動かし、核兵器禁止条約の採択につながったと述べ、いま世界は核兵器廃絶へと動いていると語りました。

 10月には、国連に核兵器廃絶を求めるヒバクシャ国際署名830万人の署名を届けたことを報告。その一方で、核兵器禁止条約に日本政府が参加していないことを指摘し、「一人ひとりの署名で、一人ひとりの態度で、日本政府と世界の世論を変えよう」と呼びかけました。

 徳島から修学旅行で東京を訪れた男子高校生2人は、「学校の授業で学んだり、原爆投下の映像を見て、やっぱり原爆や核兵器はない方がいいと思う」と語り、署名に応じました。

 都内の高校に通う女子学生2人も署名し、中学の時に修学旅行で長崎を訪れた時のことを語り、「教科書では数字としての被害でしか受け止められなかったけど、映像を見ると想像よりもすごくて、原爆を現実的にとらえることができた」と語りました。

「禁止条約反対の政府に疑問」 広島

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(写真)繁華街で署名への協力を呼びかけるメンバー=6日、広島市

 広島県原水協と県被団協(佐久間邦彦理事長)は、広島市内の繁華街で「ヒバクシャ国際署名」への協力を呼びかけ、30分で39人分の署名が寄せられました。被爆者ら12人が参加しました。

 県原水協の神部泰代表理事は10月の国連総会で改めて核兵器禁止条約への反対を表明した核保有五大国の共同声明などをあげ、「今や核兵器は最も非人道的な兵器だということが世界の常識だ。条約を発効させようと世界中の多くの国々で運動が取り組まれている。日本政府に一刻も早く条約への署名・批准を求めるとともに、逆流を許さない声を一緒に上げていこう」と呼びかけました。

 市内の男性(28)は「被爆国の日本政府なら率先して条約に署名すべき。被爆者の訴えを本気で安倍首相は聞くべきだ」と批判。女性(19)も「被爆国であるにもかかわらず、核兵器を禁止するという素晴らしい条約に反対する理由が全く理解できない」と話しました。


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