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2018年10月29日(月)

特別支援学校に設置基準を

全国交流集会で討論

 「障害児学校の設置基準策定を求め、豊かな障害児教育の実現をめざす会」は28日、東京都内で第7回全国交流集会を開き、全国から約50人が参加しました。同会の佐久美順子会長があいさつ。佐竹葉子副会長が、学校教育法第3条の「設置基準」が特別支援学校には定められていないことで何が起こっているかを報告し、設置基準を求める署名活動のとりくみ、今後の運動方向について提起しました。

 埼玉県の教員は、過密マンモス校の実態をのべました。教室はカーテンで仕切られた「間仕切り教室」と特別教室を転用した教室ばかり。子どもたちと教師が一つの教室の中ですれ違うこともできないような狭さの「間仕切り教室」ではいすにじっと座っている授業しかできません。この学校だけですでに36の教室が足りません。障害のある子どもたちの放課後の生活のために、放課後等デイサービスの車両が毎日60~70台出入りしますが、駐車スペースもなく、グラウンドに車を入れて「体育」ができなくなっています。こうした状況を何とかしたいと、署名集めや議会への働きかけに保護者が力を出し合っているといいます。

 「大阪の障害児教育をよくする会」の山内富士生事務局長は「府教委は将来1400人の生徒増を見込んでいるのに、600人分しか受け皿を作ろうとしていない」と指摘。茨城県の石渡都さんは「以前は小中高一緒に行っていた運動会などの行事が、マンモス校になって一緒にできなくなり、一緒のよさがなくなった」と話しました。


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