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2018年10月24日(水)

秋田 陸上イージス住民説明会

“信用できぬ”怒り噴出

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(写真)防衛省(正面奥)に質問する市民ら=22日、秋田市

 防衛省は22日、秋田市で地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」(陸上イージス)配備候補地とした陸上自衛隊新屋演習場の調査開始を前に住民説明会を開き、市民ら94人が参加しました。

 同演習場での調査内容と進め方についての説明に加え、陸上イージスが発する電波の安全性の根拠としている「電波防護指針」について、一般社団法人「電気安全環境研究所」電磁界情報センターの大久保千代次所長が講演。会場からは「根拠があいまいで、これで影響がないとするのはあまりにも乱暴だ」「隠ぺい・改ざんするような防衛省の説明など信用できない」など、不満や怒りが噴出しました。

 「攻撃された場合、周辺にどれだけの被害・影響が及ぶのか」との質問に、防衛省は「必ずしも攻撃対象になるとは言えない。すきのない万全の体制をとる」などと根拠も示さず答弁。「菅官房長官は『アメリカに飛んでいくミサイルを迎撃することは可能』と言ったが、『できない』とした前回の説明はウソだったのか」との問いに、「法的に可能だとしたもので、技術的にできるかは手の内を明かすことになるので言えない。抑止力を高めるためにも陸上イージスは必要だ。国民を守るための弾道ミサイル防衛だ」と強弁しました。

 参加者からは「むなしささえ感じる」「いくら聞いても、必要ないとしか結論は出ない」などの声が聞かれました。


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