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2018年10月21日(日)

12月の米韓演習中止

米朝再会談は年明け以降か

 【ワシントン=池田晋】米国防総省は19日、シンガポールを訪問中のマティス米国防長官と韓国の鄭景斗(チョンギョンドゥ)国防相が12月に予定されていた定例の米韓合同軍事演習「ビジラント・エース」の中止を決定したと明らかにしました。トランプ政権は6月の米朝首脳会談を受け、8月に予定していた米韓の指揮所演習や二つの海兵隊演習を中止してきており、これに続く措置。ロイター通信が報じました。

 また、同通信によると、米政府高官は同日、トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)国務委員長との2回目の首脳会談が「年明け後のどこかの時期になりそうだ」と少数の記者団に対して述べました。

 トランプ氏は米朝首脳の再会談について、前向きな意向を示す一方、11月6日の米中間選挙後になるとの見通しを示していました。

 これに関連して、ポンペオ国務長官は同日、米朝交渉を継続するために早ければ来週にもポンペオ長官自身が出席した下で、高官級協議を行いたいとの意向を表明。米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで明かしました。

 国防総省のホワイト報道官は声明で、米韓合同軍事演習の中止の追加は、「(米朝間の)外交プロセスの継続にあらゆるチャンスをもたらすため」に決定されたものだと説明。昨年の「ビジラント・エース」では、航空機約230機、米軍側から約1万2000人を投入する大規模なものが行われ、北朝鮮は猛反発していました。


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