2018年10月15日(月)
NTT子会社雇い止め裁判
和解勝ちとり「祝う会」 岐阜
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NTT子会社の契約社員雇い止め撤回裁判が、名古屋高裁で会社と和解したことを受けて12日夜、原告団と支援者、JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)通信産業本部岐阜支部は岐阜市で「勝利和解を祝う会」を開きました。
NTTは、インターネット光回線の営業を下請け事業者に行わせることを口実に、契約社員を大量に雇い止めしました。6人が組合に加入し、雇い止めへの同意を拒否。岐阜地裁で雇い止め無効判決が出され、9月、名古屋高裁で会社が解雇を撤回したうえで合意退職扱いとし、解決金を支払うことで和解しました。
祝う会で「支援する会」代表の稲生勝・岐阜大学教授は、「NTTに労働者の雇用を守らせ、国民のための情報通信をいっそう発展させましょう」とあいさつしました。
JMITUの三木陵一委員長は「勝利は、原告6人の雇い止め前の組合加入と、地域の熱い支援があったからだ」と強調しました。
横山文夫弁護団長は、地裁判決が「非正規雇用について『整理解雇の4要件』を充足しなければ雇い止めしてはならないと判断した」と指摘。「和解合意書に会社の謝罪の文言を明記し、非正規雇用の雇い止めに7000万円の解決金を支払わせたのは画期的だ」と述べました。
原告らが支援にお礼を述べ、「全国の非正規雇用労働者を励ますと確信しています」「つらい日々だったが、仲間に支えられた」と語りました。