2018年10月1日(月)
リニア中央新幹線計画
工事進展で問題浮き彫り
東京 科学者会議シンポ
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日本科学者会議(JSA)のリニア中央新幹線問題研究連絡委員会は、JR東海が進めるリニア中央新幹線計画が抱えるさまざまな問題について考えるシンポジウムを9月30日、東京都内で開きました。
長田好弘代表が「リニア関連工事が進むほど、これまで多くの人々が指摘してきた問題が現実になってきています。今日は深い議論をしましょう」とあいさつしました。
国士舘大学経営学部の桜井徹教授は、鉄道関連施設の建設は、計画と建設の段階で情報を国民に公開し、深く議論する「公開性の公共性」や、周辺住民の安全など、基本的人権を守る「正義の公共性」が不可欠だと指摘。「2011年に国土交通省が発表したパブリックコメントでは、圧倒的多数の国民がリニア関連工事に反対しているのに工事を続行した。また工事課程での残土処理や自然破壊は、住民生活を破壊しています。公開性、正義としての公共性にリニア工事は大きく背いています」と批判しました。
長野支部の桂川雅信氏はリニア関連工事で発生する残土処理について、県もJRも地震や大雨による残土置き場崩壊による土石流などの災害について、安全の保証を明言したことはないと強調。「かつて伊那谷で豪雨による大災害が発生。絶対の安全はあり得ない。地域の安全が最優先の課題だとしっかり主張したい」と話しました。
日本共産党の本村伸子衆院議員がメッセージを寄せました。