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2018年9月29日(土)

東シナ海などでも訓練

自衛隊と米・英軍 中国との緊張高める

 防衛省航空幕僚監部は28日、核兵器搭載可能な米軍の戦略爆撃機B52と航空自衛隊の戦闘機が東シナ海で共同訓練を行ったと発表しました。空幕によると、中国も領有権を主張する尖閣諸島がある東シナ海で空自とB52による共同訓練を公表するのは初めてです。

 訓練は27日、東シナ海と日本海上空で実施。空自からはF15戦闘機など計16機、米軍からはB52が1機参加しました。東シナ海から北上する形で順次編隊飛行訓練を行ったとみられます。

 B52は今週初め、中国が軍事拠点化を進める南シナ海も飛行しています。

 また、ロイター通信によると26日、海上自衛隊最大の艦船であるヘリコプター搭載型護衛艦「かが」と海自護衛艦「いなずま」が、南シナ海へ向かう英海軍のフリゲート艦アーガイルと共にマラッカ海峡付近で共同訓練を実施したことが分かりました。

 それによると、3隻は、スマトラ島西方の海上交通路(シーレーン)付近の穏やかな海上で、陣形を組むなどの訓練を実施。艦載ヘリコプター3機が空から訓練を見守りました。

 9月には英揚陸艦アルビオンが南シナ海で「航行の自由」作戦を行っていました。

 南シナ海では、13日、海自の潜水艦「くろしお」や「かが」などが南シナ海で対潜水艦の実戦的な訓練を実施。8月末には「かが」などが米海軍第7艦隊の原子力空母ロナルド・レーガンなどと共同訓練を行いました。

 一連の軍事行動は、中国へのけん制があるとみられますが、中国との緊張を高め、偶発的衝突や外交上の不信を招きかねない重大な危険があります。


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