2018年9月29日(土)
新基地阻止 県民とともに
デニー候補 気迫の訴え
台風が迫るなか最後の街頭演説 沖縄知事選あす投票
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大型で強い勢力の台風24号が沖縄本島に迫り、暴風圏が近づく中、大激戦・大接戦の沖縄県知事選(30日投票)をたたかう「オール沖縄」の玉城デニー候補は遊説日程を繰り上げ、28日、那覇市内で最後の街頭演説を行いました。断続的に襲いかかる突風と冷たい雨の中、デニー候補は「沖縄にこれ以上、新しい基地はいらない。辺野古新基地は体を張ってでも阻止する」と気迫を込めて訴えました。
デニー氏は、立候補を決意した思いについて「理由はただ一つ。翁長雄志知事が命を削ってまで守ってきた公約、辺野古新基地建設反対、普天間基地の閉鎖・撤去、オスプレイの配備撤回という建白書にこめられた思いを遂げ、誇りある豊かな沖縄を築いていきたい」と力説。普天間基地については、「戦争で奪われたあの土地は、沖縄県民に返すのが道理だ。航空機の部品が落ちてこない、青空を子どもたちに返すのが道理だ」と訴えました。
安倍官邸丸抱えの佐喜真淳候補に触れ「今回の選挙は、東京に向かう知事を選ぶのか、県民とともに歩む知事を選ぶのか、二つに一つだ」と述べました。
翁長知事の次男、雄治(たけはる)氏は「この1カ月、組織(相手候補)とたたかうことの大変さが身に染みました。声をかけた人は根こそぎ持っていかれました。声をかけた人にもあらためて声をかけよう。あさって、投票箱のふたが閉まるまで支援の輪を広げよう。それが勝利の唯一の道です」と引き締めました。
佐喜真陣営は同日、沖縄本島を縦断。那覇市内で最後の遊説を行い「あともう一歩で相手候補を追い抜く」と訴え。公明党の金城勉県議は沖縄市内で「勢いはわが方にある。きょう1日、期日前投票を全力投球すれば必ず勝利できる」と檄(げき)を飛ばしました。佐喜真氏は最後まで新基地の是非を明らかにしませんでした。
29日は那覇市内で期日前投票所が閉鎖される可能性も出ており、デニー陣営は終日、対話・支持拡大に全力を挙げる構えです。