2018年9月28日(金)
北海道議会 全域停電責任問う
知事を真下道議が追及
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北海道議会第3回定例会の一般質問で27日、日本共産党の真下紀子道議は、6日の北海道地震に対する道の対応、特にブラックアウト(全域停電)での高橋はるみ知事の責任をただしました。
真下氏は、ブラックアウトの原因になった苫東厚真火力発電所の耐震が震度5相当だったことを高橋知事が“知らなかった”と答弁した問題を厳しく追及。道内のすべての火力発電所の耐震性能を知事が承知しているのかと質問しました。
倉本博史経済部長が、道は北電から情報提供は受けておらず、事故が起きた場合は国に報告すると答え、現在も火力発電所の耐震性能を把握していないことを明らかにしました。
真下氏は「耐震性能も知らず、事故が起きて初めて国に報告するという答弁はまったく驚くばかり」と厳しく指摘しました。
高橋知事は、北電に安全管理の徹底を求めると述べるのみで、道と自身の情報把握については、一切言及を避けました。
ブラックアウトの要因、電力システム一極集中のリスクを問題視していたのかとただした真下氏は、「電源の分散化を提言すべきだった」と訴えました。
高橋知事は、事故以前の認識については答えることができず、北電にさまざまなリスクを想定した電力の安定供給を求めていくと言い訳。北電任せの姿勢に固執しました。
真下氏は「これまでさまざまな災害を経験してきた高橋知事だというのに、あまりにも危機感がない」と強く批判しました。
さらに、ブラックアウトで搾乳ができなかったことによる乳牛の病気や死亡などの甚大な被害への対策を迫ると、高橋知事は「乳房炎対策や経営安定対策を国に求めていく」と答えました。