2018年9月23日(日)
志位委員長がキューバ共産党国際局長と会談
世界平和の二つの課題での協力を確認
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日本共産党の志位和夫委員長は22日、都内の党本部で、来日中のキューバ共産党のホセ・ラモン・バラゲール書記局員・国際局長の訪問を受け、会談しました。両氏は、核兵器禁止条約の早期発効に向けての活動、北東アジアの平和と安定という世界の二つの課題について、両党間の協力強化を確認しました。両氏の会談は、2003年10月以来2回目です。
バラゲール氏は冒頭、この会談当日に日帰り訪問した広島で、原爆の投下は人類に対する犯罪であり、核兵器は廃絶しなければならないとの決意を新たにしたと述べました。
志位氏は、昨年7月に核兵器禁止条約が採択された国連会議の際、キューバと協力したことに感謝するとともに、キューバが同条約の5番目の批准国になったことを歓迎しました。
バラゲール氏は、平和をめぐる世界の動向について語り、その中で米国の世界支配政策を批判しました。志位氏は、米国の覇権主義をきびしく批判すると同時に、米朝首脳会談に見られるように前向きの面も生まれていることを指摘。それらは諸国人民のたたかいによってつくられている情勢の大きな変化だと強調しました。
志位氏は、朝鮮半島の平和と非核化をめざす取り組みを支持する日本共産党の立場を説明し、バラゲール氏は私たちにとっても大事な共通する課題だと応じました。
最後に志位氏は、国際問題となっているベネズエラ情勢について、駐日大使にはすでに日本共産党の見解を伝えているが、大変憂慮していると表明しました。これに対し、バラゲール氏は、歴史的な背景も含めこの問題についてのキューバの考え方を説明しました。
会談には、緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者と神田米造政策委員会事務局長・国際委員会委員およびヘルマン・フェラス国際局アジア部長とカルロス・ミゲル・ペレイラ駐日大使らが同席しました。
この会談の前日、緒方、神田両氏はバラゲール氏一行を夕食に招き、懇談しました。