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2018年9月18日(火)

北海道地震 要望聞き急きょ物干しづくり

震災ボランティア 連日の奮闘

安平町

 北海道地震で甚大な被害を受けた北海道安平(あびら)町。17日までの3連休中に、首都圏や道内から延べ1000人以上のボランティアが参加し、救援活動に汗を流しました。(伊藤佑亮)


写真

(写真)要望聞き取りにすぐ対応し、物干しをつくるボランティアの人たち=17日、北海道安平町

 安平町には、避難勧告の地域や断水が続く地域の被災者258人(16日午後10時現在)が町内7カ所の避難所で不便な生活を余儀なくされています。

 町のボランティアセンターに集まったボランティアたちは、町民の聞き取り活動を中心に、町役場や町民から出された要望に基づいて、ゴミの回収や給水所での給水、家の片付けと奮闘しました。

 午前中、センターから公営住宅の清掃に向かった10人のグループは、空室になっていた部屋の窓や床を雑巾で丁寧に拭き、ほうきで押し入れの中をきれいにしました。

 札幌市北区から初めて参加した男性(29)は「家では全然しないんですけど、掃除したあとに被災者が住むということなので気合が入りますね」といって、テキパキと作業しました。

 午後1時すぎ、センターの職員が「物干しをつくってほしいとの要望があり、男性4人が必要です」と声を張り上げました。避難指示が出て約100人が避難している追分公民館で要望の聞き取りをしていたボランティアからの連絡を受けたものでした。

 「やりましょう」と男性2人が手を挙げ、トラックに木材や工具、洗濯機を載せて公民館に向かいました。

 公民館に着くと、ボランティアの男性たちが「どりゃー」とトラックから工具を下ろし、「簡単にできて、結構強くするにはどうしたらいいんだろう」「150センチくらいならお年寄りでも楽に上げられると思う」と作業に取りかかりました。

 被災し、祖父母と避難している女子高校生(17)は「いままでは祖母が家に戻って洗濯していましたが、余震で家がボロボロです。洗濯ができるようになればだいぶ助かります」と喜びました。


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