2018年9月16日(日)
「日本の宝 築地守ろう」
全労連・全国一般 「移転は営業権侵害」
東京・中央区で宣伝
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全労連・全国一般労働組合東京地方本部は15日、築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)への移転問題で、築地で働く事業者の営業権を守り、豊洲への市場移転反対を訴える宣伝を、築地市場の隣にある波除(なみよけ)稲荷神社前で行いました。
市場の移転をめぐっては、築地市場で働く仲卸業者らが6月21日、「築地市場営業権組合」を結成し、移転中止を求めていますが、今月10日に、農水相は新市場の開場を認可しました。
宣伝で室井清副委員長は、これまで都が各事業者には営業権はないと主張してきたことに対し、「仲卸業者のそれぞれが営業権を持っており、都から移転をしろと命令される筋合いは全くない」と批判。市場の強制的な移転は、営業権の侵害に当たると述べました。
森治美書記長は、今年3月に築地市場業者から集めたアンケートで「築地で営業したいと望む業者は9割以上になる」と述べ、「築地市場を守ろう」と行き交う人らに訴えました。
埼玉県から買い出しに訪れた30代の女性は、顔なじみの店が豊洲には店を出さないと分かったと顔を曇らせ「(市場で)働く人の気持ちが取り残されているまま、豊洲移転が進んでいると感じる。築地市場が再整備できるならそれがいいです」と話しました。