2018年9月12日(水)
壊れた家財、片付け支援 北海道むかわ町
共産党がボランティア
北海道地震で震度6を記録したむかわ町。日本共産党苫小牧地区委員会は11日、被災住宅片付けボランティア活動を開始しました。外見上は無傷に見えても家具が倒れ、生活できない状態の民家が多くあります。
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苫小牧市と、むかわ町から元労働者や建設職人、党支部長、冨岡隆市議ら10人が弁当、作業用具持参で駆けつけました。
北村修、大松紀美子両町議が「元気かい」「片付けは大丈夫?」と声をかけて回り、自力で家の片付けができない高齢者宅の片付けの手伝いをしました。
1人暮らしの女性(67)は、ガラス棚が倒れて焼き物の食器が床に落ちて砕け、冷蔵庫が倒れ、オーブンレンジは床に落ち、足の踏み場もありません。冷蔵庫の冷凍食品が解け、臭いが充満していました。
余震の続くなか、ボランティアたちは、肥料の空き袋や、農作業で使うコンテナを活用して割れ物を手際よくまとめ、ガラス片をほうきで掃き、重い洋服だんすも運び出し、なんとか生活できる空間をつくりました。
女性は「本当に助かりました。困っている時に親身になって相談に乗り、一番先に動いてくれた」と共産党に信頼を寄せます。
200リットル灯油タンクが倒れた女性(78)宅では、行政が手配した業者と一緒にタンクを立て直しました。壊れたテレビや電化製品を庭に運び、薬や日用品も整理しました。
女性は「一人ではどうしようもなかった。介護施設に一時避難した夫をこれで安心して迎えられます」と安どの表情です。
町営住宅に暮らす高齢の女性は、二つのたんすが寝ていた布団の上に倒れ、手がつけられない状況でした。
北村町議らがたんすを起こし、片付けられるようになりました。女性は涙を流し、「ありがとう」と何度もくり返し、「これでなんとかやれます」と元気を取り戻しました。(秋山強志)