2018年9月12日(水)
「屋根覆うシートない」
台風21号1週間 被災者から次々
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猛威をふるった台風21号が近畿地方を通過して11日で1週間となりました。なお一部で停電が続き、家屋が損壊した住民は修繕・雨漏り対策に追われています。
関西電力によると午後5時現在で管内の停電は約6510軒(うち和歌山県約4450軒、京都府約1750軒)。山間地域を中心に復旧が遅れています。
住宅被害は大阪府内で全壊1件、半壊7件、一部損壊5761件(午前11時現在、大阪府調べ)。屋根瓦やトタン屋根が飛び、壁がはがれるなどの被害が多数発生していますが、ブルーシートが足りない状況が続いています。
ブルーシートの配布が8日で休止となった阪南市。日本共産党の大脇健五議員には多くの相談が寄せられています。ひとり暮らしの高齢の女性は「家の屋根瓦が半分ほど飛んでしまった。子どもの家に避難したが、自宅に帰ろうと思ったらブルーシートの配布が終わっていた。もうどうしたらいいかわからない」と途方に暮れていました。ブルーシートはもらえたものの張ってくれる業者がないのでそのままの状態の家も多くあります。
吹田市でも確保できた3400枚がすぐになくなり、配布の予定はないとしています。市の相談窓口には5日から10日までで800件近い相談が寄せられましたが、ブルーシートの問い合わせがもっとも多くありました。
吹田市選出の石川たえ府議には「2階建ての屋根が壊れて雨で1階まで漏れている。ブルーシートをもらったがすぐに張ってくれる業者がみつからない」「大阪北部地震で屋根が壊れて、張ったブルーシートが台風で飛んでしまった」などの声が寄せられています。