2018年9月11日(火)
JA“トマト出荷できず”
紙・岩渕・畠山氏ら要望聞く
むかわ・安平町
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北海道地震の復旧・救援活動に全力を挙げている日本共産党中央委員会地震対策本部。紙智子本部長代理、岩渕友副本部長(ともに参院議員)、畠山和也事務局長(前衆院議員)は9日、むかわ、安平両町をまわりました。
むかわ町では、震度6の揺れで国道沿いの商店街は建物の壁が崩れ、2階建て元店舗の1階が押しつぶされ、ぺしゃんこになるなど倒壊のすさまじい爪あとが続いています。
有数のトマト産地の同町。JAむかわの集出荷施設はトマトの選別機が損傷し、稼働できず出荷できません。これまでは関東、関西方面へ出荷していましたが、トラックの燃料不足で搬送できない状態に陥っています。
集荷され乾燥中だったジャガイモの「メークイン」を積み込んだカゴが崩れ、床一面に散らばったまま。階上の機械は今にも落下しそうな危ない状態に。
JAむかわの担当者は「ジャガイモは保存がききますが、機械の点検・整備には相当時間がかかりそうです」と不安を述べました。被害を把握し、農家を激励するために組合員訪問を開始します。
竹中喜之町長は「これからがさらに大変です。ボランティアセンターの開設もこれからで、人的支援をお願いしたい」と訴えます。
紙氏らは、北海道地震対策で野党が合同会議を開き、緊急対策はじめ打てる手を打ち尽くすよう求めていきますと応じました。
市長“家屋復旧支援早く”
北広島市
日本共産党の岩渕友参院議員と畠山和也前衆院議員は10日、北海道胆振東部地震の影響で地盤の陥没など大きな被害がでた北海道北広島市大曲地区を現地調査し、上野正三市長から被災状況と要望を聞きました。
板垣恭彦党市議と佐藤清党大曲支部長が応急危険度判定がされていないV字に折れた家屋や1階部分が陥没し理髪店などを案内。永井桃、山本博巳両市議が同行しました。
自宅の前の家が陥没し、岩渕氏らが調査中に市職員がガラス窓が外されたままになっていた家屋に「危険」と書いた赤い貼り紙を貼って回っていました。
70歳の男性は「本当にここに住んでいて大丈夫か不安だ」とがっくり肩を落としました。「大地震がまた襲ってきたら心配だ。罹(り)災証明を発行してもらうためにも、応急危険度判定に来てくれるのか」と語りました。
懇談で、岩渕氏は「対応はいろいろあると思います。国や道への要望を聞かせてください」と尋ねました。
上野市長は、地震前日に通過した台風21号の被害とともに被害状況を説明。被災者生活再建支援金の「300万円が基本になると思うが、家屋の復旧のために、できるだけ早い支援をしてほしい」と要望しました。