2018年9月11日(火)
名護 新基地ノーの民意
市議選 与党、過半数届かず
辺野古米軍新基地建設の是非が最大争点となり、30日投票の沖縄県知事選にも大きな影響を与える名護市議選(定数26)は9日投開票され、与野党は13対13の同数となりました。新基地を強行する安倍自公政権が全面支援する渡具知市政の与党は過半数確保を狙って大量立候補しましたが、多くの落選者を出して現有の13議席にとどまりました。「新基地ノー」の民意の強さを示すものです。
一方、辺野古新基地に反対する野党は1議席減の13議席となりました。しかし与党から議長を出せば、12対13と少数与党になります。その場合、渡具知市政は引き続き、厳しい議会運営を余儀なくされます。
日付をまたいで当確が出た野党の翁長久美子市議(62)は、「翁長雄志知事は命がけで辺野古を守ろうとした。私もゆるぎなくこの信念を貫いていく。稲嶺進前市長や翁長知事の思いを受け継ぐ私たち野党市議が全員でスクラムを組んで、玉城デニーさんを知事におしあげよう」と決意を語りました。
激励に訪れた稲嶺前市長は「相手に過半数をあげなかったのは踏ん張りの結果だ。渡具知武豊市長が何をしようとしているか明らかにする、決着をつける論陣を期待したい」とエールを送りました。
沖縄統一地方選 共産党19人当選
沖縄県知事選の前哨戦として各党が総力をあげた沖縄統一地方選のうち25市町村議選が9日、投開票されました。日本共産党は5市3町6村で21人が立候補し、改選前と同じ19人(南城市の支援1を含む)が当選し、善戦・健闘しました。
辺野古新基地建設の是非が問われた名護市議選で新人の吉居俊平氏が当選し、党の議席を守りました。
米軍普天間基地を抱える宜野湾市では、同基地の無条件撤去を訴えた日本共産党の宮城力氏がトップ当選。ことし1月に誕生した「オール沖縄」の市長を支えると訴えた南城市の松田兼弘氏、「安保関連法案に反対するママの会@沖縄」などで活動してきた読谷村の新人候補の城間真弓氏、渡名喜村の上原哲明氏がトップ当選でした。
読谷村で1議席増を果たし、大宜味村で党議席の空白を克服しました。沖縄市、渡名喜村でそれぞれ現職1人が落選しましたが、前回議席数確保、得票数で前回比106・2%にし、得票率も伸ばしました。