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2018年9月2日(日)

“ダムより河川整備”

愛媛・大洲 市民が集会

浸水被害受け国に要求

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(写真)「肱川の氾濫を防ぐには河床の掘削が第一だ」と発言する楠崎代表(正面右から2人目)=1日、愛媛県大洲市

 愛媛県大洲市の「山鳥坂(やまとさか)ダムはいらない市民の会」は1日、市内で緊急集会を開き、西日本豪雨で肱川(ひじかわ)が氾濫し、広域で甚大な浸水被害が発生したことを受け、国に対し、肱川の河川整備を急ぐことなどを求める緊急の申し入れを行うことを決めました。

 同会はこれまで、国が肱川の支流で進める山鳥坂ダムの建設に反対し、治水は河道の掘削や堤防の建設など、河川整備によって進めるよう国などに繰り返し要望してきました。

 申し入れ書は、▽国の直轄河川の河道の掘削と、川に生い茂る木の伐採を行う▽下流域からの堤防整備を早急に進める▽山鳥坂ダム建設を中止する―ことなどを記しています。

 楠崎隆教代表はあいさつで「(肱川の氾濫を防ぐには)河床掘削で水位を下げるのが第一だ。新たにダムを造っても駄目だ」と強調し、国などによる肱川の整備が極めて不十分な点を批判しました。

 参加者から、「ダム建設を優先し、河川整備を怠ってきた」と国の責任を問う意見や「ダムは、容量を超えれば水を下へ流すだけ。役に立たなくなる」と、ダムに頼る治水の限界を指摘する発言がありました。

 日本共産党の梅木加津子市議が、野村、鹿野川両ダムの異常洪水時防災操作をめぐる、市議会での国交省の説明などを報告しました。


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