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2018年8月8日(水)

核兵器廃絶「連邦議会は追求を」

米大都市 初の決議

ボルティモア市議会

 【ボルティモア=遠藤誠二】米北東部メリーランド州の最大都市ボルティモア(人口約62万人)の市議会はヒロシマ・デーにあたる6日、「核保有国との核兵器廃絶に向けた検証可能な合意を追求する」ことなどを連邦議会に求める決議を全会一致で採択しました。核兵器廃絶を呼び掛ける決議の採択は米国内の大都市では初めてのことです。


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(写真)6日、ボルティモア市議会本会議で核軍縮を求める決議案について説明するヘンリー議員(中央)(遠藤誠二撮影)

禁止条約の重要性うたう

 決議の名称は「国家的な行動の要請―(核戦争の)瀬戸際から核軍縮へ」。「核兵器は地球上に約1万5000発存在し」「大規模な核戦争は何億もの人々を直接殺りくし、想像不可能な環境被害をもたらし、大部分の人々が飢えに苦しみ、おそらく人類が絶滅する状況を招く」と警鐘を鳴らしています。

 その上で「2017年7月に、122カ国が、(国連で)核兵器禁止条約を採択することで、すべての核兵器の廃絶を呼び掛けた。米国とボルティモア市民は、この核軍縮の呼び掛けを、国家安全保障の政策の重要課題として位置付け受け入れるべきだ」と主張しました。

 決議は、連邦議会に対し(1)核兵器先制使用の選択肢放棄(2)核攻撃を開始する大統領権限の終結(3)核兵器を反撃即応態勢の対象から外す(4)貯蔵核兵器の新たな置き換え中止(5)核兵器廃絶に向けた核保有国との検証可能な合意の追求―の五つの行動を要求しました。

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 今回の決議は地元で活動する平和団体「チェサピーク・社会的責任のための医師の会」が市議会に要請。これを受けて11人の議員が共同提案し採択となりました。

 提案で中心的な役割を担ったビル・ヘンリー議員は採決に先だち、「(軍事費より)われわれ自身と子どもたちのために多くの予算を費やす必要がある」との故マーティン・ルーサー・キング牧師の発言を紹介し、核軍縮に取り組む必要性を説きました。

 議会傍聴に参加した同「医師の会」のグエン・デュボイス代表は、「多くの議員が共同提案に名を連ね全会一致で採択されたことは喜ばしいことです。大都市ではボルティモアが初めてですが、ロサンゼルスやデモイン(アイオワ州)でも同様の決議採択の動きがあります。核兵器廃絶の世論を地方政治から広げたい」と語りました。


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