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2018年7月30日(月)

東アジア平和構築を

科学者集会 非核化の流れ強調

原水爆禁止世界大会

写真

(写真)活発な議論がおこなわれた科学者集会=29日、東京都内

 原水爆禁止2018年世界大会・科学者集会が29日、「東アジア非核化構想~アジアの市民連帯を考える」をテーマに東京都内で開かれ、143人が参加しました。

 東京大学の和田春樹名誉教授が基調講演し、朝鮮半島の非核化を宣言した米朝会談は、キューバ危機を回避した1962年のケネディ・フルシチョフ会談に匹敵する歴史的意義を持つと強調し、次のように訴えました。

 「北朝鮮が核兵器を手放すためには、どこからも攻撃されないという北朝鮮にとって安心感が必要であり、それは在韓米軍のみならず、在日米軍の存在や日本がアメリカの核の傘に入っていることも問うことになる。難しく時間もかかるが、日本も含めた関係国の協力で平和体制を構築しなければならない」

 韓国、台湾、沖縄の学者やNGOから報告がありました。

 韓国・キョレハナ平和研究センター兼任研究員の李俊揆氏は、現在の東アジア冷戦の解体のための歴史的機会は、北朝鮮の路線転換と韓国のキャンドル革命で誕生した文在寅政権の対話政策によるものであり、南北を軸に突破口を開いたことに画期的意義があると強調しました。

 沖縄国際大学の前泊博盛教授は、米政権がめざす「アジア戦略」に在日米軍削減の議論が欠落するのは、「思いやり予算」など駐留経費の日本の過重負担が背景にあると指摘しました。


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