2018年7月29日(日)
LGBT「生産性ない」 杉田議員やめろ
自民に抗議 広がる怒り
|
■北海道
LGBT(性的少数者)カップルは「生産性がない」と誹謗(ひぼう)中傷した自民党の杉田水脈(みお)衆院議員は辞職せよと、「北海道LGBT市民の連合」は27日夕、札幌市の自民党道連前で抗議しました。
70人余が参加。「杉田 議員をやめろ」「生産性ですか?大切なのは多様性」とプラスターを掲げ、声をかけてビラを配りました。
車から両手でグーのポーズをする人、バスの中でうなずく人も。
「ミスおひょい」さん(30)は「人は愛する人に会うために生まれてきたんです。私は喜怒哀楽が少ないけど、杉田議員のような人が所属する党は残念ね」と語りました。
高橋さん親子も参加しました。21歳の子は「私たちだってできることがある。生産性で差別するなと声を上げていく」。44歳の母は「うちの子がカミングアウトした時、『子どもを産んであげられなくてごめんね』と言われました。つらさ、苦しみをわかってくれる人が政治家になるべきです」と話します。
舘内孝夫共産党滝川市議が訴えました。
|
■愛知
名古屋市中区にある自民党愛知県連前で28日昼、LGBTは「生産性がない」と攻撃した自民党の杉田水脈衆院議員の辞職を求める抗議宣伝が行われました。名古屋を中心に東海地方で活動する「レインボーなごや」が呼びかけ、当事者ら10人が参加しました。
参加者は、虹色の旗や「杉田水脈は議員を辞めろ」「くたばれ生産性」などボードを掲げてコールしました。
マイクを次々握り、共同代表の山口徳明さんは「杉田さんの発言は、自民党の基本方針に反しているのに、本人は開き直り、自民党は擁護している。LGBTや生産性だけにとどまらず、個人の尊厳が脅かされる重要な問題」と訴えました。
メンバーの酒井徹さんは「今の政治が、性的少数者が自分自身を受け入れることを難しくしている。与党議員の暴言は非常識で許せない。『生きづらい』と声があって、社会を変える方法があるなら、実行していくのが政治家の仕事じゃないか」と話しました。
終了後、参加者は杉田議員の辞職を求める申し入れ書を自民党県連に届けました。
|
■大阪
「LGBTには生産性がない」などと攻撃した自民党の杉田水脈衆院議員の辞職を求めて28日、市民有志が大阪市・JR大阪駅前で街頭宣伝をしました。
岡野八代・同志社大教授や立憲民主党の尾辻かな子衆院議員らがLGBT当事者としてスピーチ。岡野氏は、同性愛者を差別し排除する社会の中で「レズビアン(女性同性愛者)だと他人に知られてはいけない」と葛藤してきた経験を話し「自分の気持ちを殺してきたかつての自分と、今、同じ思いをしている人の気持ちを救うために杉田議員と自由民主党に強く抗議します」と発言。「公式謝罪と辞職を」と求めました。
ツイッターで宣伝を知り参加した男性(19)がマイクを握り「LGBT当事者の友人が杉田議員の発言に傷つき、泣きながら『死にたい』と電話してきたことが忘れられない。そういう思いをしている人がいることを知ってほしい」と訴えました。